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武豊騎手が4年ぶりに騎乗停止......しかし、ネット上では何故か [スポーツ]

まさか、オリンピック観戦のために“夏季休暇”を取ったのだろうか……。

 6日の小倉6R(3歳未勝利)で、1番人気のオーバーカムに騎乗していた武豊騎手が最後の直線で外側に斜行。すぐ後ろを追走していたコウザンベルの進路をカットしてしまい、騎乗停止処分となった。
武豊騎手の騎乗停止期間は来週13日(土)から21日(日)までの9日間で、競馬開催日としては4日間になる。従って14日(日)の関屋記念(G3)のダノンリバティ、21日(日)の札幌記念(G2)のヌーヴォレコルトに騎乗することができなくなった。

 これを受けてネット上のファンからは、武豊騎手が「オリンピックを見たかったのでは?」という疑惑が生まれている。

 もちろん冗談だということは誰もが理解していることだが、そんな話が出るのも武豊騎手の騎乗停止が、実に「4年ぶり」だからだ。

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武豊騎手の前回の騎乗停止は2012年の8月。2012年の8月といえば、ちょうどロンドンオリンピックが開催されていた時期であり、武豊騎手は8月11日にイギリスのアスコット競馬場で行われたシャーガーカップで「ムチの使い過ぎ(英国では上限で7発までがルール)」によって騎乗停止になっている。

 ちなみに厳密にはロンドンオリンピックは2012年の7月27日から8月12日までだったため、武豊騎手の騎乗停止期間とは重なっていない。

 だが、本人は「用事がない夜は、皆さんもそうでしょうけど、オリンピック観戦三昧。キリのいいところで寝ようと思っていても、次から次へと興味をひく競技が続くのでやめられません。選手の皆さん、サポートする皆さん。一人一人にドラマがあるのがいいんですよね」と仕事の合間を縫ってロンドン五輪を堪能していたようだ。

 それにしても、武豊騎手ほどのトップジョッキーが4年間も騎乗停止がなかったという事実には驚きだ。

 例えばC.ルメール騎手が昨年12月に、M.デムーロ騎手も今年の4月に騎乗停止になっているように、必然的に乗鞍が多くなるトップジョッキーにとって、騎乗停止はある意味“付き物”といえる。

 無論、制裁がないに越したことはないが、一瞬の判断が連続する激しいレースの中で、他馬に迷惑を掛けないクリーンな騎乗を継続することは、そう簡単なことではない。極めて高い技術と、状況判断力、そして何よりも「ルールを侵さない」という強い心構えがなければ到底できない芸当だ。

これにはネット上のファンも「4年間は本当にすごい」「4年間騎乗停止がなかったことが立派」「さすがフェアプレー賞の常連だね」と騎乗停止になったにもかかわらず、逆に称賛の声が相次いでいるようだ。

「武豊騎手に審議対象になるようなミスが少ないことは、専門家によると『理にかなった正しい騎乗フォーム』のおかげという話もあります。騎乗フォームに無駄な動きがないため、馬を前に進めるだけでなく、前後左右に動かしやすい状態を常に保っているからこそ、アクシデントを引き起こしにくいということらしいです」

 ちなみに武豊騎手が海外ではなくJRAからの制裁で騎乗停止になったのは、2011年の1月まで遡らなければならない。実に5年半前となり、まさに驚異的な記録だ。

 今の競馬は降着制度が緩くなったため「騎乗停止になってでも、レースを勝ったものが勝ち」といった状況になることが関係者だけでなく、ファンの間でも懸念されている。

 実際に今年のオークス(G1)では、シンハライトに騎乗していた池添謙一騎手が騎乗停止になりながらもG1制覇を果たしている。ワザとでないことは確かなのだろうが、決して後味が良い勝利とは言えないはずだ。

 そういった中で、競馬の第一人者である武豊騎手がクリーンな騎乗を心掛けているのは、1つの信念があるからだろう。池添騎手も、どうせなら武豊騎手のようにクリーンに美しく勝ってもらった方が競馬ももっと盛り上がるというものだ。

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