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新幹線を支える「魔法のホウキ」初公開 ドクターイエロー展示も JR東海 [ニュース]

東海道新幹線の運行に欠かせない車内清掃。そこで大きな役割を果たす「魔法のホウキ」を使った実演イベントが、今年初めて実施されます。この「魔法のホウキ」、清掃係員にとってはまさに「魔法」、いえ、「救世主」と表現しても過言ではないかもしれません。2016年7月23日(土)と24日(日)、JR東海が「魔法のホウキ」を使った車内清掃体験を初めて実施します。

 同社は毎年夏、新幹線車両の整備を行う浜松工場(静岡県浜松市)の一般公開イベント「新幹線なるほど発見デー」を入場無料で開催しており、今年も先述の日程で実施。そのなかで今回初めて、「魔法のホウキ」を使ったイベントを行うのです。

「新幹線なるほど発見デー」では、普段はカバーがかけられている新幹線の「先端」が見られることも(2015年7月、恵 知仁撮影)。

 東海道新幹線が東京駅で折り返し運転を行う際、車内を清掃している風景を見たことのある人は多いと思います。そのときなどに使われているのが「魔法のホウキ」です。

 もし新幹線に乗り込んで、座席がぬれていたら、乗客にとっては最悪でしょう。そのため折り返しの車内清掃時には必ず、座席がぬれていないかのチェックが行われています。

 しかしそれは、見ただけでは分かりません。そのため、かつては全座席を人の手で触ってチェックしていたのですが、この作業には大きな課題がありました。場合によっては、“人間が誰しも持っている固有のもの”に影響を与えるほど、係員への負担が大きかったのです。

ある特殊能力を持つ「魔法のホウキ」 今年で最後の実演も

 最大でおおよそ100ほどにもなる、東海道新幹線の1両あたりの座席数。1日に何本もの列車で車内清掃を担当し、それらの座席を手で触ってチェックすると、指紋が薄くなることがあったそうです。また、かがんでの作業になるため、腰への負担も大きかったといいます。

 この課題を解決したのが「魔法のホウキ」です。一見するとただのホウキですが、湿り気をチェックする機能が備わっており、それで座席を掃き掃除をすると同時にぬれているかのチェックが可能。係員の体にかかる負担大きく軽減しました。

 そんな、目立たなくとも東海道新幹線の運行には欠かせない「魔法のホウキ」、それを使った車内清掃体験のイベントが今年初めて、浜松工場の一般公開「新幹線なるほど発見デー」で行われるのです。

 対象は小学生以下で、体験するには当日の午前10時と12時から配布される整理券が必要。枚数には限りがあります。

「車体上げ・載せ作業」実演で宙を舞う「ドクターイエロー」。2016年はN700Aタイプの車両が使用される予定(2015年7月、恵 知仁撮影)。

「新幹線なるほど発見デー」は2016年7月23日(土)と24日(日)、午前10時から15時までの開催で、浜松駅から無料のシャトルバスが運行されます。また、クレーンでつり上げた新幹線の大きな車体が空中を移動する迫力の「車体上げ・載せ作業」実演は、工場のシステム変更により今年で見納めなのにも注目です。

 このほか、走りながら線路設備を点検し“新幹線のお医者さん”とも呼ばれる923形「ドクターイエロー」をはじめとする車両の展示、運転士への質問コーナーなども実施。JR東海は「お友達やご家族揃ってのご来場をお待ちしています」としています。
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